思い込みと思いやり

フォルクスワーゲンというドイツの自動車会社はご存知の方も多いかも知れません。この会社のロゴのついた車が街を走っているのを見かけることも珍しくはありませんから。そうです、◯の中にVとWが縦に連なっているデザインてす。

ある時古い友人と車に乗っていてドイツ車の話になった時、ロゴのデザインに話が及びました。友人も車は日常的に運転します。ところが、彼はフォルクスワーゲンのロゴをWWだと言い張るのです。
私が、Volkswagen(Volksは国民とか民族という意味でWagenは車という意味)だからVWに決まっている、VとWが縦に連なっていると言うのですが、友人は鼻で笑うのです。

人の思い込みというものは、なかなか手強いものです。理屈で説明しても通じないのですから。
しかし、よく考えてみると私達も日常かなりの思い込みがあるのではないでしょうか。向こうで楽しく笑っている二人組と目が合うと自分の悪口を言ってるんじゃないかと思ってしまうのです。それが人というものです。
他人のちょっとした仕草で、自分は嫌われているんだと思い込む。私は、必要とされてないんだ。そうなったら、きりがありません。人が、落ちていくのはよく見ると大抵自滅です。

そんな人間を包んでくれるのが思いやりかもしれません。どん底に落ちても救いあげてくれるのもまた人の思いやりというものです。周りに、相談する人がいない時は、クリニックに相談に来てみるという手もあります。自分自身の思い込みが自分を縛っていた事に気がつくかも知れません。どうぞお気軽にお声掛けください。
 
後日、友人からは(VWだったよ。驚いた。何十年も俺何見てたんだろう)と連絡がはいりました。